ケルノス・ガーデン
西條 茜 (さいじょう あかね)
作品の素材 :陶・ステンレス
海が近く暖かな気候の常石のまちには、様々な果物の樹が植わっています。
かつて古代ギリシャでは、「ケルノス」というたくさんの壺が連なった土器の中に果物や花や種などをお供えし、その土地の作物が無事育つようにをお祈りしていたといいます。この土地の果物はじめ、あらゆる植物や生き物が健やかに育つことを祈り、また大人も子どもも集まれる広場のような空間を目指して作品を制作しました。
作品の外側にある12個の穴はすべて中心の大きな穴に繋がっています。誰かと一緒にぜひ声を響かせたり、お互いの声を聞いてみてください。
アートのひみつ!
700キロの巨大(きょだい)な陶(とう)の作品。この大きさには意味があるよ。 中で声がひびく作品、みんなで座れる石積み、季節を感じる果物の木、広場のような場所に集まろう。
アーティスト紹介
西條 茜 (さいじょう あかね)
京都を拠点に活動しています。
粘土を練って形を作り、それを高温の窯で焼く「陶」の大きな彫刻作品を制作します。またそれを使ったパフォーマンスや映像作品も作っています。
「陶」はみなさんが使う茶碗やコップを始め、私たちの身近にある素材なので親しみやすいかもしれません。西條さんの作品はそのような生活の中の道具と同じように、ただ見るだけでなく、手で触れたり身体を使いながら関わることを目的に作られています。
また、西條さんの作品の内部には大きな空洞があり、人がそこに息や声を吹き込むことができるようになっています。その空洞に声や息を響かせることによって、作品は楽器のようにもなるでしょう。人と作品が繋がる瞬間、あるいは作品を通して人と人が繋がる瞬間が生まれていきます。
そして京都だけでなく、世界各地にある窯元に滞在し、地元の伝説や歴史をもとにした作品も制作しています。
※窯元=陶を制作する作業所
代表作品
「果樹園」

2022年
陶、チェーン
W82×D82×H130
撮影:来田猛 所蔵:森美術館
制作風景
陶(とう)の作品はそれぞれのパーツに分けて巨大(きょだい)な窯(かま)で焼かれました。このスタジオは滋賀県の信楽町という焼き物のまちにあります。