オリオンスターズ
久保 寛子 (くぼ ひろこ)
作品の素材 : ステンレス, 鉄, メッシュ, ジェスモナイト, タイル
小高い丘にどっしりと座る三体の像は、瀬戸内の穏やかな”海”、温暖な”気候”、緑豊かな”土地”を表しています。作品の造形は、海、空、陸三つの領域を自由に行き交うことのできる海鳥がモデルとなっています。造形をおおう陶製のカラータイルは丁寧な手作業でひとつひとつ貼られました。
昔の人はオリオン座の三ツ星を、航海するときの目印としていました。作品名には、太古より輝く星々のように長くこの土地の道しるべとなり、暮らしの中で思い出される存在になってほしいという願いが込められています。
アーティスト紹介
久保 寛子 (くぼ ひろこ)
1987年広島県生まれ。千葉県を拠点に制作しています。
テキサスクリスチャン大学 美術修士課程修了。
むかしの人たちがつくった絵や彫刻(先史芸術)や、世界中の国や地域に伝わる民ぞくの芸術、そして人間のくらしや文化を調べる学問(文化人類学)などをもとにして久保さんは作品をつくっています。
使っている材料は、ワイヤーメッシュや農業用シート、防風ネットなど、本来は工事や畑で使われる工業製品です。ふつうはアートに使わないようなものから、彫刻を生み出しています。
作品のテーマは、台風や地震などの自然のこわさ、こわれてしまったものが私たちに伝える物語、そしてこれまであまり注目されてこなかった女性のすがたなどです。
また、神話やお祈りから生まれた像や、人びとの毎日のくらしの中で使われてきた道具にひそむ「美しさ」についても考えています。
久保さんは作品を通して、「むかしから続くものを、いまの時代から見直してみよう」と、わたしたちにやさしく問いかけているのです。
2017年より広島市で「オルタナティブスペースコア」という文化活動のための多目的スペースを運営しています。
代表作品
《やさしい手》

おおさか創造千島財団(大阪)
制作風景
作品《オリオンスターズ》がつくられた久保さんのスタジオの様子。千葉県の海のそばにあります。