この写真は作品制作過程のものです
背中合わせ
淺井 裕介 (あさい ゆうすけ)
作品の素材 : 鉄板, エキスパンドメタル, モルタル, セラミックタイル
陶器で作られた、表と裏が一体となった人と獣、その下のたくさんのタイルには、常石の土で作ったものもあります。一度にすべてを見ることができないほど多様なタイルには、無地のものや図形の他にも、人、動物、植物などが描かれていて、それらの組み合わせによってさまざまな物語を想像させます。
ひとつひとつのタイルから芽が出るように生まれては消える物語をそれぞれ自由に見つけて楽しんでください。
アーティスト紹介
淺井 裕介 (あさい ゆうすけ)
1981年東京都生まれ。東京を拠点に制作しています。
淺井さんの作品には、植物や動物、人間、そしてそれらが混ざり合った神話に登場するような生きものたちが、数えきれないほどひしめき合っています。大きな命の中にたくさんの小さな命が包まれているその様子は、自然のつながりや命のめぐりを感じさせます。
また作品の特徴ともいえるのが、その素材です。皆さんの足元にある「土」を、その色、粒の大きさ、粘り気など、土地ごとのちがいを生かしながら、絵の具のように使って描く「泥絵」シリーズ。道路の白線に使われる特殊なシートを焼きつけて描く「白線」シリーズ。マスキングテープにペンで描く「マスキングプラント」シリーズなど、さまざまな方法で制作しています。屋外での大きなプロジェクトでは、友だちやボランティアの人たちと協力して作品をつくります。
近年は、食猟師さんとの出会いをきっかけに、採取した野生の鹿の血液を素材にした絵画にも取り組んでいます。また、高校時代から親しんできた陶器の制作にも、あらためて向き合っています。
代表作品
「大地の譜面 足音の音楽/大地の譜面 今ここで土になる」

2025年
石川県の土65種、砂、炭、灰、弁柄、陶土、アクリルレジン
H: 395 × W: 2747 cm
「積層する時間:この世界を描くこと」展示風景、金沢21世紀美術館、石川、2025年
撮影:来田猛 画像提供:金沢21世紀美術館
制作風景
作品『背中合わせ』に使われているタイルは一枚一枚丁寧(ていねい)に手でつくられています。タイルづくりのワークショップも開かれました。