アートのひみつ!
いつもの見なれた場所にアート作品がやって来た。作品はデザインされた新しい風景(ランドスケープ)といっしょにその場所とむすばれているよ。見て、歩いて、みんなもランドスケープの一部になったり、通学路の景色を楽しんでみよう。
Q1. この場所をどのような場所にしたいと思いましたか?
武田さん:この場所は坂が急で、建物を建てたり畑を作ったりするのが難しい土地でした。でも私は、そんな場所だからこそ面白いと思いました。 アートを置くだけではなく、まわりの土や植物もいっしょに考えて、歩くのが楽しくなる風景をつくりたいと思いました。
Q2. どうして「土」を大切にしたのですか?
武田さん:土は植物を育てたり、水をためたりする、とても大切なものです。
作品だけが目立つのではなく、この場所にもともとあった風景となじむようにしたいと思いました。土や石、植物を使うことで、アートも自然の一部のように見えるよう工夫しています。
Q3. 道や広場にはどんな工夫がありますか?
武田さん:作品のまわりには、歩きながら発見できるような工夫があります。
ぐるぐるとした道や高低差のある地形は、昔の遺跡や古墳のような、どこか記憶に残る風景をイメージしてつくりました。近くで見たり、とおくから眺めたりしながら楽しんでほしいです。
Q4. 時間がたつと、この場所はどうなりますか?
武田さん:植物は少しずつ成長し、土の色や形も変わっていきます。
私は、完成したときが終わりではなく、これから何十年もかけて育っていく場所になればよいと思っています。季節ごとの変化も楽しみながら見てほしいです。
Q5. 子どもたちへ伝えたいことはありますか?
武田さん:毎日通る道でも、よく見ると新しい発見があります。
この場所が、まちや自然の面白さに気づくきっかけになったらうれしいです。大人になったときに、この風景がみなさんの思い出の一つとして心に残ってくれたらと思います。
Q6. 昔、外国で古い建物について研究していたそうですが、その経験は今回のプロジェクトにもつながっていますか?
武田さん:はい。私はイギリスやイタリアで、昔の建物や遺跡について学んでいました。
古い建物は、人がいなくなったあとも、植物や生き物たちの新しい住みかになることがあります。私はそんな変化に興味を持ってきました。
この場所も、植物が育ちながら少しずつ姿を変えていきます。完成したあとも成長していく風景を楽しんでほしいと思っています。
インタビュアー
椿 玲子
森美術館キュレーター